概要
2025年7月20日の参議院選挙を経て、国内主要メディア各社が相次いで実施した世論調査により、選挙後の政党支持率の最新動向が明らかとなった。
調査対象期間は7月26日〜27日。以下では、各社の調査結果をもとに、各政党の支持率や無党派層の動向を横断的に分析する。
前記事のレポートのデータ分析を合わせて参照 :2025年7月参議院選挙 全国データ
各政党の支持率:概況比較(複数調査平均)
政党名 | 平均支持率(6社) | 傾向分析 |
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自民党 | 約22.9% | 選挙後も支持率は20%台前半を維持するも、一部調査では20%割れ。政権への信頼感が揺らぐ兆し。 |
立憲民主党 | 約8.1% | 野党第一党として一定の支持を維持するが、参政党・国民民主党の台頭により埋没懸念あり。 |
国民民主党 | 約9.0% | 各社調査で支持拡大が顕著。産経・FNNでは13.9%と自民に次ぐ勢い。改革志向層を取り込み中。 |
参政党 | 約8.9% | NHK・ANNで5~10%台、NNNでは12%。SNS層や無党派層からの流入が顕著。新興勢力として定着感。 |
日本維新の会 | 約3.5% | 地域政党からの脱却が進まず、各社とも一桁台。関西以外での支持拡大に課題。 |
公明党 | 約4.0% | 安定した支持基盤を維持するも、全体としては横ばい傾向。 |
れいわ新選組 | 約3.6% | 一部の若年層で根強い支持を維持。 |
日本共産党 | 約2.4% | 支持率低下が続き、各社で2~3%台。高齢層中心の支持に依存。 |
日本保守党 | 約2.1% | 新党ながら、一定の右派層を取り込み徐々に支持を拡大。 |
チームみらい | 約1.2% | 議席獲得の効果で認知度が上昇しつつある。 |
社会民主党 | 約0.8% | 継続的に低空飛行。組織支持層以外の広がりに乏しい。 |
台風の目、参政党の各社平均支持率は2025年7月26日~27日の各社平均では、自民党、国民民主党に次いで3位。
29日最新のデータでは2位に上昇しているレポートもある。
各社情報が出次第まとめる予定。
29日最新のデータでは2位に上昇しているレポートもある。
各社情報が出次第まとめる予定。
無党派層(支持政党なし)の割合
調査機関 | 無党派層の割合 |
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JNN | 40.0% |
毎日新聞 | 33.0% |
ANN | 16.6% |
産経・FNN | 27.3% |
平均:約29.2%
有権者の約3割が無党派層であり、今後の政治状況次第で大きく動く可能性がある。この層の動向が次の選挙でのカギを握る。
総合分析
支持上昇が目立った政党:
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国民民主党:穏健改革・現実志向の姿勢が評価され、保守・中道層から支持を集めている。
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参政党:SNSや街頭演説での訴求力により、若年層や非組織系層で浸透。比例票の多さが世論に反映。
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日本保守党:新たな右派ポジションとして台頭。小規模ながら確実に存在感を増している。
支持低下または横ばいの政党:
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自民党:依然として最大政党ではあるが、選挙直後も20%台前半にとどまり、政権への不信感が残る。
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立憲民主党・共産党:一時的な浮上要素に欠け、特に立憲は他野党との違いが曖昧との指摘も。
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維新の会:関西ローカルのイメージから脱却できず、全国展開に課題。
今後の注目点
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次期衆院選や地方選で、国民民主・参政党がどれだけ勢力を拡大できるかが最大の焦点。
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無党派層の帰属先の変化と、SNSやインフルエンサーによる影響力の政治的活用も重要なトピックとなる。
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与党側は、支持率20%割れ回避と政策実行力の可視化が当面の課題。
出典(抜粋リンク)
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読売新聞(NNN): https://www.yomiuri.co.jp/election/
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ANN(テレビ朝日): https://news.tv-asahi.co.jp/
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産経・FNN: https://www.fnn.jp/